前回に引き続き、緊急ブログをアップします。
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学校の休校は悪いことばかりなのか
新型ウィルス感染の広がりで多くの学校が休校を余儀なくされました。すでに3日以上が経ちます(5日現在)。
私の周りでも「子どもを1日じゅう家に置いとくのは心配」「勉強が遅れるのでは…」と不安を訴えるお母さんたちが目につきます。確かに長期的に学校へ行けなくなるという未曽有の事態にとまどいや不安が広がるのは分かります。
特に共働きの家庭なら、子どもの世話と仕事の両立をどうするのか、外出を控えることでかえって子どもの健康を損ねはしないか色々心配が尽きません。
しかし教育という見地から考えると、実は悪いことばかりとは限りません。
どういうことでしょうか。
まず第1に「親子で過ごす時間が増える」ことで、日ごろ不足がちだった子とのコミュニケーションを深めることができること。
第2に子ども自身も時間的ゆとりがある中で自らを見つめ直すチャンスが広がる点です。
さらに、これは大事なポイントだと私は思っていますが学校の授業は実はそれほど必要じゃなかったと気づく可能性があるということです。
順を追って説明します。
1番目の親子のコミュニケーションですが、現代は昔に比べて親子で過ごす時間が減り、会話や互いの表情、気配の中からお互いの考えていること感情を読み取る能力が失われつつあると思います。
今はほとんどの家庭が共働きでお母さん方も忙しい。一方子どもたちも部活や塾などで帰りが遅く従って親子一緒に夕食を囲んでじっくり向き合う機会に乏しい。
結果として会話も「テストどうだった?」とか「塾の宿題やったの?」という成績中心、しかも「結果だけを問う」味気ないものになりがちです。
いつも言うことですがこのように親が「勉強―結果ばかり―を問うこと」は、かえって子どもの学習意欲をそぐ行為に他なりません。私は共働きがダメだとか、専業主婦が望ましいなどと言うつもりはなく、塾通いがダメと言うのでもありません。
そうではなく、こういうたまたま訪れた事態―突然の休校―を利用して日頃のコミュニケーションの穴を埋める好機として欲しい。これを我が子の「真実を知る」絶好の機会として多いに会話をしてみて欲しいのです。
2番目の「子ども自身が自分を見つめ直すチャンス」というのは、先の話とも関連して今の子どもたちも大人同様時間に追われていて「やるべきこと」をこなすことにエネルギーを消費しています。忙しすぎて自分とじっくり向き合う余裕がない。
現代の私たち日本人は外側にある「やるべきこと」や「やらなければならないこと」ばかりに追われ、内面の豊かさを育てることを忘れています。
学校の拘束が解かれている今だからこそ、この機会に読書や趣味に時間を割いて自由に楽しみながら自分磨きをしてみよう。
親の皆さんもこのように考えていただければ幸いです。たとえば読書は自分の内面を豊かにし自分と向き合う機会を与えてくれます。それは思考を深め、感性を研ぎ澄まし将来の人格形成の礎をつくります。
ぜひそのような内面の豊かさを育てる好機(チャンス)にしてもらいたいと思います。
学校の授業は必要ないかも知れない?
さて3番目の大事な気づきですが、それは「学校の授業が必要ないかも知れない」というちょっとショッキングな話になります。
先日政府が、学校を休む子どもたちのためにネットで授業を配信するアプリを業者に依頼したとの報道がありました。学習アプリですね。
すでにウィルス騒動の前から、様々な学習アプリが配信されていて不登校の子どもを含め一部の中、高校生の間に利用者が増えつつあったのは事実です。
そして数日前から予備校や塾なども、子どもたちの学習支援と称してネットでの「授業配信」を始めたようです。
ここでよく考えてみてください。
勉強を学ぶだけなら学校へ通うより、自宅でネット授業を受けたりオンラインで質問するほうが断然効率が良いのはお分かりでしょうか?
まして学校の授業より面白く、懇切丁寧な分かりやすい授業ならどうでしょう。またネット先生(!?)が個別に質問に答え、さらにプロフェッショナルな入試対策まで行うとしたら…。
あくまで勉強面に限った話ですが、どう考えても学校のほうが分が悪いと言わざるを得ません。
現にアメリカでは有名大学合格者の半数近くが高校にほとんど行かずネット配信で勉強した生徒であるという調査があります。
勉強面に限って言えば「学校の授業を受ける必要はない」という真実が浮かび上がってきます。これは将来「学校不要論」が広がる前兆かも知れません。
では学校へ行く意義は何か。勉強面以外のメリットは何かという話になりますが、それについては先日私が訪れた高校での先生たちとの会話が参考になると思います。
その話はまた次回にお伝えしたいと思います。
いずれにせよ、学校の休校という前代未聞の状況は悪いことばかりではなく、親子と過ごす時間であったり自分と向き合う機会であったり、新たな未来の教育環境の前触れであったりと、良き変化へのチャンスと捉えることができるのではないでしょうか。
そのような逆転の発想をすることでこの休校の期間を有意義なものにしようではありませんか。
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