とかく親は我が子を「自分に都合の良い方向」へ導こうとしがちだ。
しかし思春期になると親のそのようなコントロールは受けつけなくなる。
むしろ親の誘導する方向とは逆の方へ走り出してしまうことが多い。
すると親は「このままでは将来困る」とか「今のうちにきちんとさせなくては」と心配や不安などのマイナス感情に囚われ焦り出す。
思春期の子どもは自立心が芽ばえ始め大人への階段を登り出している。皮肉なことにその「自立心」が親との対立、親からの逃走を生みだすモトになる。
だから親は理解しなければならない。
子どもが「言うことを聞かない」ことそのものが、子どもが順調に育っていることの証しなのだということを。
その上で親は子どもの行状に対しマイナス感情をもたないようにしなければならない。
ここで問われているのは、子どもの「悪い」行動ではなく親のあり方そのものだからだ。
マイナス感情がある限り、つまり不安や心配焦りなどの気持ちをもちながらいくら「正しい言葉」を使ったところで子どもの心には響かない。
熱心に聞き入る保護者の皆さま
そしてもっとも大切なこと。それは親が自分に対して自己肯定感をもっているか否かである。親が潜在意識の中にマイナス感情と自己否定の気持ちがあるなら、子どもの「反発」は強まるばかりでムダなエネルギーを使うことになる。
だからまず親が自分の潜在意識の中をプラス感情で満たし、自己肯定感を高めること。そのために「自愛」すなわち自分を認め愛することが大切になる。
親が自己充足に満ち、内側から愛があふれ出すと親の感情もフラットになり、子どもにも思いが届くようになる。
その上で子どもにばかり注意を向けるのではなく、自分のやるべきことに専念すれば子どもは何も言わなくても「自分のすべきこと」をやるようになる。
今回のセミナーでは、このような仕組みを潜在意識というキーワードを使って話した。
熱心に聞いてくださった親の皆さまに感謝します。
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