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やっぱり大変我が子の受験

教育・子育て

やっぱり大変我が子の受験

受験シーズンもやっと終焉を迎えました。

受験生や親の皆さんもホッと一息つかれていることでしょう。本当にお疲れ様でした。
私も人生の大半を受験生指導に費やしてきたことから、この時期はどうしても血が騒ぐというか平静を保つのが難しいのですが、これは職業病(笑)というしかありません。

今年は特に我が家でも高校受験の息子がいたし、私がアドバイザーとして関わっている高校の大学受験生の面倒もみている関係で、慣れているとはいえ、独特の重苦しさを感じる日々でした。

とはいえ、今はやはり「やっと終わった」という開放感がありますね。

ところで息子の高校受験はのべ5校受けて2勝3敗!
最後の望みをかけた公立もあえなく惨敗。

イヤ、予測していたとはいえ厳しい結果です。
今さらながらこの地域の高校入試の厳しさを改めて思い知る結果となりました。

以前のブログで、入試が終わると親子で「振り返る」ことが大事であり、この経験から何を学んだか確認することが大事であると書きました。
不合格も大切な経験でありそこから学んでこそ成長があると思うからです。

そこで私も発表後に息子と食事しながら、さっそく切り出してみたのです。

私:難関校にチャレンジしたのは偉いと思う。
息子:うん。

私:しかし俺は君が合格する可能性も決してなくはなかったと思ってる。惜しいところまではいったろ?
息子:うん。

私:…で どう? いま何を感じる?
息子:何って?
私:だから自分として得たもの…というか学んだものはあるかな?
息子:学んだもの?
私:そう。
息子:(ちょっと間を置いて)勉強時間足りねぇ!
私:そ、それだけ?
息子:それだけ。ハハハ

何ともアッケラカン…。私の「振り返ろう」との意気込みも見事空回り。さすが語彙力の乏しい思春期男子。わずか3分の振り返り劇でした。

受験を終えて「我が家の振り返り」

私は最初、息子が不合格という「現実」と向き合わず逃避しているのかと疑いました。だからヘラヘラしているのだと。(だいたいいつもヘラヘラしている)
本当はショックを受けていて、悔しい思いがあるのにそれを抑えて取り繕っているのではないか。

合格発表の日も友人たちと食事に出かけ遅く帰ってきたり、その翌日も友人が我が家に泊まりがけで遊びにきて夜中までゲームをやっていたこと。それらは「現実逃避」の行動ではないか。

私はチラッとそんなことを考えていたのです。というのも私の経験では、やはり第一志望に不合格になった子はそれなりにショックを受け落ち込むのが普通だからです。
息子は自分と「向き合っていない」のではないか?

しかし、どうもそれらは私の杞憂だったようです。

食事中話題を変えて今後の高校生活を問うたとき、息子はこんなことを話したのです。

まず、直前の追い込みで自分なりに頑張れたこと。さらに本番の得点が合格点近くに達していたことに満足していること。それらが自信になり、進学予定の高校でもそれなりの成績を目指して頑張る気になったことなど。

「意外と前向きに考えている」と私は感じました。

少しホッとした私は話題を転じて、高校生として必要なことは知識の詰め込みではなく、社会問題や政治経済分野。それから歴史や哲学など幅広い分野に関心をもつこと。そのためにはたくさん本を読み問題意識を常に持ち続けることを話しました。
その際「近代」をキーワードに考えることなど。

すると息子は食事の手を止めて真剣に聞いているではありませんか。その姿勢からは新たな決意のようなものが確かに伝わってくるのです。

やはり受験指導は「よその子」がいい

う〜む。どうやら現実逃避をしているのではないかと疑っていた私の方こそ間違っていた。落ち込んでいるのなら何とか前向きに「してやろう」という私の企みなどムダだった。
息子は思った以上にポジティブな性格だった。「ヘラヘラしてばかり」と常々苦々しく思っていましたが要するに切り替えが早いタイプだったということです。

私も多くの親と同様我が子の欠点ばかり目についていた。自分と気質が正反対の息子の長所になかなか気づけないでいたということです。

振り返れば私は親の皆さんに色々な場で「子どもを信じよう。子どもは親が思っているよりタフだ。」とか「受験は親も成長するチャンス」と言い続けてきました。

しかし肝心の私自身が我が子を信じていなかった。まことにマヌケな話ですが、今回皮肉にも身をもって「日頃の主張の正しさ」が裏付けられてしまった気がします。つまり子どもを信じること。受験は親の成長も促すなど。

息子はすでに通う塾まで決めているようです。すでに公開講座に申し込んだとのこと。(これも私は知らなかった)
着々と次のステップへ準備を開始したようです。

やはり「振り返り」をやって良かった。息子のためというより私自身が新たな発見ができたこと。息子に対する認識を改めることができたという意味でも収穫があったということです。
何より私の反省点も見つかった。

マァ、要するに私も親としてまだまだ…ということです。(涙)

ところで私がアドバイスさせて頂いている高校ですが、この一年私のスタッフも受験指導に関わった関係で「結果」が気になるところでしたが、超のつく難関の国立大私立大に相当の合格者が出てホッとしています。
何でも開校以来の快挙ということで、つい先日私も校長先生から直接お礼の言葉を頂きました。

あー、やっぱり「受験指導」は他人様のお子様に限りますね。

我が子の受験は本当に疲れます。

改めて全国の受験生の皆さん、そして親の皆さん本当にお疲れ様でした。

私のブログもしばらくは「受験ネタ」休ませてくださいませ。

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