教育研究所ARCS

門外漢の立場に立ってみると

教育・子育て

門外漢の立場に立ってみると

私事ですが、最近なんとなく家を買おうかなと思い立ち、いろいろと物件を探しています。最近は便利なもので、不動産屋にいかなくても、ネットの情報サイトで色々とみることができますね。不動産屋であれば、「あれも見せて」「これも見せて」とやり過ぎるのとなんとなく申し訳なくなって遠慮してしまうものですが、ネットであれば好きなだけ見ていられます。かっこいいCGや写真、間取り図が次々に画面に現れると、ついつい引き込まれてしまい、気づいたら1時間も2時間も…。

買いものが大好きな私ですから、この「欲しいものを前もって調べている」時間はたまりません。特に大きい買い物になると、ライフスタイルを左右するだけに夢も膨らみます。しかし、ふと現実に引き戻される瞬間もあるのです。おわかりかと思いますが、それは値段。やはり、4桁万円ともなると胸を締め付けられるような不安、息苦しさがあります。
さらに家の場合、ただ買うだけではなく、その前に色々と複雑な契約が必要になるため、徒労感も増しますね。

手続きは複雑で面倒だし、金額が金額なので失敗できないし…と考えていくと、頭を抱えたくなるイライラです。先ほどまで妄想していたバラ色の生活はたちまち色あせ、とにかくげっそり。
面倒な手続きもやり方を全部教えてくれて、物件もよいものをばっちりチェックしてくれるプロがいてくれたら心強いのになぁ。そう強く思います。

これはひょっとしたら、私がいる教育業界も同じかも知れません。学校と塾に子供を通わせるとなると、全部ひっくるめれば家が買えてしまうほどの金額になります。さらに、家と同様、学校・塾もどう選んだらよいのか、一般の人にはなかなかわかりません。パンフレットに書かれていることはどれも同じに見えるし、はっきり数字でわかる「実績」の部分もどう理解すればよいのかわからないし、なにより、自分の子供とフィットするかとなると運も大きく絡んできますから、家どころの話ではありません。

ただ、プロの立場から見れば、「あの学校は○○だよね」「あの塾は○○だよね」「あの実績は……」と、当たり前のように知っている情報がほとんどです。このタイプの生徒であればAが合う、あのタイプであればBが合う、そのニーズであればCが一番といった大まかな方向性も知っています。私自身、それが当たり前なので、一般の方がする選択に「なんでそんな変な選び方をするんだろう」と思ったことが何度もありました。

しかし、自分が不動産の門外漢として頭をかきむしる経験をしてみると、ひょっとしたら学校や塾についての“当たり前”の知識も門外漢の方の役に立つのではないかと思い至りました。

そんなわけで、もし読者の皆さんの中で、現在進行形で学校選び・塾選びにお悩みの方がいらっしゃったら、是非メッセージをくださいね。力の及ぶ限りお助けしたいと思います。そして代わりに不動産関係の相談に乗ってください!(笑)

ARCSとして、来たる12月11日(日)に、塾ソムリエと題して「中学生向けの塾の選び方」をお伝えするイベントを柏駅近くの京北ホールで行います。お申し込みなどはまだ先になるかと思いますが、お暇がございましたら是非ご参加ください!

2023年4月16日㈰親学無料セミナー開催‼ 

毎回ご好評をいただいているセミナー親学ですが、今年は“子どもを伸ばす親のあり方を多角的に考える”をテーマに皆様と一緒に考えていきたいと思います。

2023年4月16日㈰ の親学無料セミナーでは
「子どもを”活躍する人間”に育てたい ~カギになる3つの能力をどう伸ばすか~ 」
をテーマにお話しします。

いま急速にAI化が進み社会の構造も変化しつつあります。
2030年以降のいまある仕事の3分の2がAIに取って替わられると予測する経済学者もいます。
ここで大事なのは機械(AI)が代替できない能力―人間にしかできない能力―をいかに身につけているかです。

今回のセミナーでは、お子さまがこの激変時代を生き抜く能力をいかに身につけるか。
親がどのように導き、この能力を育んでいくか。
社会背景を踏まえながら多角的にお話ししていこうと思います。

詳細・お申し込みはこちら

〈次回セミナーの予定〉
■5月21日㈰ 親学無料セミナー
「父親のための150分」~今の時代に必要な父親像について~ ※4/1申込受付開始予定
■5月開講 母親塾HMC(有料講座) ※4/1申込受付開始予定

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今後のご案内

開催日: 2023年04月16日(日)

〈親学2023〉4月16日(日)親学無料セミナー開催!

いま子どもに絶対つけさせたい3つの能力 激変する社会を生き抜くために!! 前回まで好評をいただいた「親に絶対やめてほしいこと」「親にやってほしいたった一つのこと…

お悩み相談室

子供に「だんだん苦手な教科が出てきたが、どこがわからないのかがわからない」と言われた

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最初から核心を書いてしまうと、この台詞には二つの意味があります。一つ目は「(ある単元、分野の説明を)一回聞いたが頭がこんがらがったので、(面倒くさいから)あきら…

中学受験が子どもをダメにする

「本当の学力」を望むなら、親は思い込みを捨てなさい。

ついに管野所長の書籍が発売となりました。講師歴35年以上、長年の教育実践の経験を1冊の本にまとめました。中学受験を検討中の方、子どもに本当の学力を望む方はぜひ読んでいただきたい書籍となっています。

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