教育研究所ARCS

my法則シリーズ~大抵は仕掛けられてるだけ~

ダイアリー

大いなる勘違い

「私って、先見の明があるワ~」と、自画自賛する瞬間ってありませんか?

私はあります。

例えば私の場合、前々から感じていたことがあります。それは…

「なんか自分が目を付けた小説、数か月後には必ず映画やドラマになっているぞ」

ということです。

いやあ、面白いとは思っていたんだけどやっぱりね、映画化されたよ、みたいな。

もちろん、自分と同じことを考えていた人が大勢いたからそうなった、という部分はあると思います。

そして、もちろん私もそこには思い至っていました。

それでも何となく、「いやいや、じわじわ人気が出てきたみたいだけど、自分は初期の頃にすでにその魅力を見抜いていたのさ」という思いは根底にあるわけです。

これと似たようなことは多かれ少なかれ誰でもあるのではないでしょうか。

例えば、実力はあるのになかなか売れないバンド。彼らのポテンシャルにいち早く気づき応援していた。

それがとうとう日の目を見るに至ったとなれば、ある種‘自分が育てた’かのような感覚になったりもするでしょう。

まあ、それが本当にそうである場合もあると思いますが、ちょっと視点を変えてみると、大抵の場合は大いなる勘違いなのです。

私の小説の場合。

よ~く考えてみれば、それらの小説は必ず書店のこんな場所から手に取ったものでした。

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はい、一番目につくところですね~。

ここにあるものっていうのは、すでに話題になっているから…。

つまり、自分はいち早く気づいたのではなく、かなり後になってからその面白さに気付いたグループに属していたわけです。

ただし、すでに話題に上がるほど評価されているかどうかは断定できません。

もしかしたら、もともと映画化・ドラマ化されることを前提にした話題作りとして宣伝費用を投入しているのかもしれないからです。

そでもまあ、いずれにせよウマいこと商売の波に飲み込まれているんですよね。

 一段視点を上げてみる

世の中、仕掛ける人と仕掛けられる人の二通りしかいない。

うちの所長が口にした言葉です(これはリアル名言)。

私たちは知らず知らずのうちに仕掛けられていることが多い!

例えばですね、

「この冬、流行のファッションはストライプ柄!」

とか言われたらどうでしょう。多くの人は「そうなんだぁ~」と疑うことなく受け入れるでしょう。

でも、それって業界の誰かがまず言い出したんですよね、戦略として。

誰も言い出さないのに、今年の冬になったら、

「私的には~ストライプ柄が~マイブームなのよね~」

って言う人が急増するなんて、変なシンクロニシティが起きたりはしません。

要するに、流行というものは必ず誰かの意図によって作られたものなのです。

これは当たり前のことですけれど、意外と意識している人は少ないと思います。

あるいは、日本人は‘周りと同じでありたい’と考える民族ですから、もしそれを意識した瞬間があったとしても、結果としてあまり抵抗なく受け入れているのかもしれません。

こういうことは、何も流行だけに限ったことではありません。

例えば最近、「牛乳の飲み過ぎは体に悪い」というような記事がありましたよね(まあ、大抵のことについては、過ぎたるは及ばざるがごとし…ですが)。

この情報を目にしたときに、「牛乳って、ヤバイらしいよ~」と言って、以降飲むのをやめるということは賢いことなのか。

私はそうは思いません。

情報の信頼度はどうか、他にどんな意見があるのか、そういった事柄を多面的にとらえて、自分で判断すべきだと思います。

これまで牛乳を飲んできた経験もあるはずだし、マイナス面ばかりでなく、恩恵の面についての情報もしっかり踏まえるべきでしょう。

しかしながら、「現代社会は情報が氾濫していて何が正しいかわからない」という意見は多いと思います。

だからそ、あえてそこを逆手にとって、「自分で判断するチャンス」という一段高い視点でものごとを見る──それは、仕掛けられそうになっている自分への一助になるはずです。

高い視点で見た上で、あえて仕掛けに乗っかるのはアリですけどね。大人の余裕っていうヤツです。

ただ、どうせなら仕掛ける側になりたいかな、というのが個人的に思うところです。

なぜなら、自分が企画したものや広めたいと思ったことが思い通りにいって、多くの人に影響を与えるということほどやりがいを感じるものはないからです。

仕掛ける側になりたいとまで思わないにしても、少なくとも‘安易に仕掛けられてしまう人’にはなりたくないですよね。

ということは結局、「自分の感性に訊け」ということです。

このブログのタイトル紹介文にうまくつながりましたね(笑)。

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