教育研究所ARCS

良い学校とはこんなところだ!

教育・子育て

今日私は某私立高校の教員研修会に招かれ参加して来ました。そこでは各地に散らばる系列の学校からたくさんの先生たちが一校に集まり、授業参観や教科ごとの分科会での意見交換、その後理事長のお話などがあり、最後に懇親会という流れで丸一日を費やす行事が行われたのです。

私の役目は「アクティブラーニング」の専門家(!?)として基調講演を行うというもので、何人もの校長や教員など100名近い人々の前で冷汗をかきながらお話させて頂いたわけです。

真剣な面差しの先生方を前に私もさすがに緊張し、途中で舌が乾いてその都度壇上の水差しをガブ飲みするという醜態をさらしながらの講演でした。

まあ、今回の研修はテーマがアクティブラーニングの導入についてであり、私自身が何度かこの学校で「アクティブラーニング研修」を行ってきた関係でこのような運びになったのでしょう。

それにしてもこの学校はなかなか「ヤル気」に満ちていると思います。この研修も熱気ムンムンで、各々の先生たちが何とか授業技術を上げようと必死の思いが伝わってくるからです。

元々多くの学校を見てきて、学校も大きく2つに大別されると感じています。

「改善」に向けて意欲のある学校と「改善・改革」に関心がなく現状維持を望む学校の2種類です。
どちらの学校が望ましいかは言わなくてもお分かりですよね。

偏差値が高いから「出来る生徒」が自動的に集まってくることにアグラをかいている学校。
大学進学実績さえ出せば人が集まるとタカをくくって、人間教育をおろそかにしている学校。

一方「ウチはどうせレベルの低い生徒しか来ないのだから」と生徒のせいにして自らの授業レベル向上を放棄しているかのような学校もあります。

私は教育者といっても一介の塾講師上がりに過ぎません。しかしこの塾講師上がりである私を外部講師として招き、何かを吸収しようと懸命に学ぶ姿勢をもつこのような学校は貴重だと思います。塾講師出身の私を呼ぶ裏には、恐らくこの学校が学校というものの「閉鎖的体質」を自覚しその体質を改善しようとしているのでしょう。
だから厳しい競争にさらされている「塾の人間」から刺激を受けようとしている。
私はそう感じました。

会の途中で理事長いわく。
「昨日より今日。今日より明日と日々良きものにしようという改善の気持ちを先生方一人ひとりがもつことが大事である。同じことのくり返しは衰退しかない。」そして「先生方は生徒に慕われる教師になって欲しい。恩師と呼ばれる存在になれ。」

激しく同意。

実名をあげられないのは残念ですが、親の皆さんはこのような学校にお子さんを預けて欲しいと思います。

良い学校とは、ヤル気に満ちた教師が多くいてトップが改善の意欲をもっている。そんなところだ。今日いち日過ごす中で改めて感じた次第です。

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