先週の土曜日に、現小5、小6の保護者の方を対象に、「中学校生活の全て大公開イベント」を実施しました。会場のクレストホテルに合わせて100名ほどの方にご来場いただき、盛況の中で終えることができました。今日は取り急ぎこのイベントについてご報告したいと思います。
なぜこのイベント?
現在小学生のお子さんをお持ちの保護者の方が過ごした中学校生活は、実は今のそれとは大きく違います。
特にこの東葛地域においては、30年ほど前は管理教育の色が濃く、学校生活は様々な面で規制されていたようです。しかし、現在の中学校は当時に比べれば信じられないくらい「自由」なのです。例えば部活動。昔は「部活動には入るのが当然」であり、入っていないと入試でも不利になると言われていましたが、現在では部活動に入ることを強制する学校はほぼありませんし、入試で不利になることはあり得ません。しかし、保護者の方が自分の実体験から「子供も同じだろう」と安易に考えてしまうと、子供が部活動に入らなかったらとても心配になりますね。このような無駄な心配を避けるためにも現在の中学校生活の現状を正確に知ってもらうことが重要になるのです。
内申点と学力
新たに中学生になる生徒の保護者の方が心配されるものとして「内申点」があります。内申点は中学校の通知表の成績を三年分合算した数値を指しますが、この点数、実は過大に重要視されているのです。
実は千葉県公立高校入試の場合、本番の学力試験と内申点の比率は500(学力試験の合計):135(内申点の合計)になり、およそ4:1です。つまり、学力試験でしっかり点が取れていなければ、いくら内申点が完璧でも落ちてしまうというかなり「学力を重視」した試験システムなのです。当日の会では東京都や埼玉県の比率も紹介しましたが、これはみなさんかなり驚かれているようでした。
伸びる親のあり方とは
では、学力試験でしっかり点数が取れる生徒を育てるためにはどうすればよいのか。これは難しい問いです。近年では公立高校の入試といえども思考力を問うものに変わってきていますから、一昔前のように「ひたすら機械的に暗記する」だけでは太刀打ちできません。王道の「学ぶこと自体に興味を持てる生徒」こそが本番で勝つことができます。そのような生徒を育てるためには、まさに親の姿勢が重要になります。親自身が試験の点数を追い、それだけを価値としていた場合、子供は当然同じ価値観を持つことになります。逆に、疑問を感じる能力や調べる能力を重視すれば、子供もそうなります。子供を変えるためにはまず親自身が変わるというARCS代表管野の教育論をお話ししました。
中学校に上がると世界が変わる
小学校から中学校への進級は、年齢にすればたった一年のこと。しかし、その質的な差はとても大きいものです。特に小学6年生の保護者のみなさんは、今後もいろいろな情報を集め、子供の中学校生活が上手くいくようにバックアップしてあげてください。会にご参加いただいた方でお悩みやご不安がある場合、是非お気軽にARCSまでメール、お電話ください!
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