教育研究所ARCS

字が汚い、ノートが汚い

字が汚いのはそこまで気にしなくても大丈夫ですが、マス目や罫線をはみ出しているのはNG!
ノートは「きれい」「きたない」よりも、スペースの使い方をチェック!

回答者:庄本 廉太郎

元々私は国語・社会が専門の講師ですので、この質問はよく受けます。特に小学生のお子さんのお母様からは「家で本を読まない」という相談とともに、頻度ナンバーワンといってもよいでしょう。

さて、まず字から行きましょう。字そのものの美しさについては学力と直接の関係はありません。しかし、字の汚い生徒のほとんどが併発している「マス目や罫線の無視」に関しては矯正する必要があります。というのも、書かれた内容の「まとまり」をノートで表現するためには、特定の部分にインデントをかけたり字の大きさを変えたりするからです。(図1参照) その際に、字の大きさもばらばら、一行の長さも不揃いでは、ノートを一目見て内容を視覚的に分類することができなくなります。お子さんのノートをチェックする際には、

紙面を一見して、内容ごとにブロック化されているか

を確認してください。そして、うまくいっていない場合、まずは「マス目・罫線の中に文字を書く」ことを指示するところから手をつけるとよいでしょう。

インデントの取り方
図1

 つぎに、「ノートが汚い」ですが、これも美醜の問題ではなく、スペースの使い方の問題と考えれば、改善する意味があります。ノートがきれいな生徒も汚い生徒も、小学生の段階ではほとんどが、先生が黒板に書いたことを写しているだけです。ノートの美醜は写す際の丁寧さの違いに過ぎず、本質的には差はないのです。

クオリティの高いノートは、板書と先生の説明メモに分かれているのが理想的です。学校であれ塾であれ、板書だけを見てすべてが完結するような黒板の書き方をする先生はほとんどいません。多くの先生方は自分が話をする際の「たたき台」として黒板を使っているのですから、本来は先生の話した内容とセットで見なければ意味が分からないのです。にもかかわらず、黒板に書かれたことだけを生徒が写しているとすれば、それはノートを使うためではなく、授業をマジメに受けているというポーズをとるためでしかありません。

ですから、学力のつくノートを作るためには、紙面を「板書部」と「説明部」に分けてみましょう。割合は7:3程度にしておきます。(図2)説明部のスペースを小さく取ると、生徒たちは先生の話を「要約」して書かなければならなくなります。この工夫をするためには、先生の話を理解しようとして本気で聴かなければなりません。

ノートの取り方
図2

さらに、授業一回一回の区切りをしっかりつけているかもチェックポイントです。前回の授業板書がノート紙面の途中で終わってしまった場合、次の授業を紙面途中から書き始める生徒が多いですが、これはオススメできません。どんなにページが余ってしまったとしても、授業ごとに必ず紙面冒頭から書き始めるくせをつけさせましょう。頭の中で授業一回一回ごと、テーマごとに区切りをつけていくのが、大量の情報を的確に整理するコツなのです。

小学生の段階(中1でも)においては、複雑なノート記法をマスターする必要はありません。シンプルに

  •  マス目・罫線に沿って書く
  • 紙面を「板書」と「先生の説明メモ」に分割する

 この二つを習慣づけさせてみてください。

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