シリーズ教育を斬る!第1回「法曹界から見る現代教育」
BREAK TIME~少々想い出話を~
(※休憩時のため、口調やお互いの呼称がくだけたものになります。ご了承下さい)
―そういえば、西くんって文学部の史学科だったよね? 弁護士は途中から志したの?
西田:そう、途中から。最初は歴史学者になりたくて。で、イスラム史をやってるとアラビア語を覚えなくちゃならないんだよ。そこがどうにもならなくて、これは厳しいなと。そこで次に何をやりたいかと考えたときに、弁護士だったわけ。
―それでスパッと弁護士になれちゃうところがスゴイよね。
―西くんの場合は、できるだけ社会的弱者を守りたいという強い目的意識があったわけだね。あ、そういえばこの前のNHK番組で西くんが取材されているのを見たよ! 個人で抱えている案件の他にもチームを組んで頑張っているみたいだね。
(※2015年11月17日放送NHKニュースおはよう日本「活性化する“底地ビジネス”」)
西田:そんな立派なものかはわからないけれど、トウカツ(我々の出身高校)で培われた反骨精神で、権力者側につきたくないっていう(笑)。
西田:そうそう! そのかわり、やるときは一気に集中してやるっていう馬力ある人物が多いというのもまた伝統だった。
―とは言っても、俺なんか集中すべき高3のときの成績はかなり悪かったけどね。
西田:いや、卓人より俺の方が悪かったよ。
―え? そんなことはないでしょ。そもそも高3ではクラスが違ったから俺の成績なんて知らないはずだし。
西田:高3のときにやった学年テスト覚えてる? 俺、英語で学年ビリとったから。
―え~!! マジで!?
西田:順位は出ないけど、受験者の偏差値分布がわかるやつで、偏差値が30~34の人が二人しかいなかったわけよ。で、そのうちの一人が俺(笑)。
―俺はそんなテストがあったことすら忘れてたけど、さすがにもう一人は俺ではないと思う。
西田:うん、もう一人はY(共通の友人)。
―ハハハハハ!!!(しばらく爆笑)
西田:で、後日わかったのは、英語のビリが俺で、古文のビリがY。
(※友人Yの名誉のために言っておくと、それでも彼は西田弁護士と同様に頑張って慶應大学に進学しました)
―いや~西くん素晴らしい。まぁ、バスケとバンドに励んだ高校生活だったからか。
西田:本当に英語は勉強してなかった。だから大学受験のときには、高校受験のテキストからやり直したからね。そこからはメチャクチャ勉強したよ。今では笑い話だけどさ。
―しかしこれはホントに励みになるエピソードだな。うちの生徒たちにも絶対にこの対談を読ませるしかない(笑)。
西田:まあ、トウカツ生らしいよね。