子どもがスマホのゲームばかりやっています。どうしたらよいか?
さらに親のあり方として以下の2点を意識してみてください。
回答者:管野 淳一
1. 子どもにスマホを買い与えた時点でこのようなことは予想できたはず
本当はスマホなり他のゲームなりをねだられたとき、使い方についてのルールを決め約束した上で買い与えなくてはいけません。
まぁ、今からでも遅くないのできちんとルールを決めましょう。たとえばスマホで遊ぶ時間は50分以内とする。そして部屋に持ち込まずリビングに置くなど。
「約束を破った場合は一定期間取り上げる」などの罰則規定も作っておくこと。
要は親が、その都度感情的になったりして恣意的にルールを変更しないことが大事です。
スマホやゲームそれ自体を悪者にするのではなく、子どもとの間に「ルールを守らせる」ことの大切さと習慣を築き上げるチャンスととらえることです。
かえって生活にメリハリをつけることができるかも知れません。
2. まず親が認識すべき2つのこと
1つめは「人間はやりたいことをやり、やりたくないことはやらない」ものであるということ。
2つ目は「いつの時代も子どもが夢中になる遊びに大人は不寛容である」ということです。
だから子どもが「やりたくない勉強」はやらず、「やりたいスマホ(ゲーム)をやる」というのはごく自然なことで当たり前の現象であると認める。
そしてスマホという現代の「遊ぶツール」は、昔ならファミコンやマンガなどと同様、子どもにとって夢中になれるツールの一つであって、ことさら心配することはないとうことです。
最近学校の先生たちも、問題が起こると何でもかんでもスマホやLINEのせいにする傾向がありますが関係ありません。
確かにLINEなどで級友の悪口やウワサを流したなどトラブルがありますが、そんなトラブルはいつもあることでスマホやLINEがあるから問題というのは、すりかえでしかありません。
昔(私が子どもの頃)は、マンガを読むと「頭が悪くなる」と叱られ、テレビを見ると「眼が悪くなる」と叱られ、さらに大昔は「勉強するとナマイキになる」と叱られたのです。
(私の記憶では手塚治虫のマンガでさえも、PTAの団体から『悪書』として追放運動が起こりました。)
なので親は、スマホやゲームをやることをただ心配したり不安に思うのではなく、子どもたちがそれらの
遊びから学ぶことさえあるというくらいの余裕を持ちましょう。
「どうせやるなら将来はゲームクリエイターになるくらい熱中せよ」(笑)というのもアリ。
人間は禁止されるとかえってやりたくなるものです。何とかスマホやゲームを止めさせようと思っているとイタチごっこになります。
荒療治かも知れませんが「勉強なんかしなくてもよいからスマホだけやってろ」というのも一つの手です。多分すぐやめるでしょう(笑)。
要は深刻に考えないことです。
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